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MCS非分解洗浄システム
Moty's-MCS

燃焼室内の頑固なカーボンが原因となり、インジェクターの適正な噴霧が損なわれたり、燃焼室形状が変化する事により理想の混合気形成が損なわれ、パワー低減の要因となります。またピストンリングのカーボンは、それ自体のスムーズな動きを失い、エンジンデザイン上理想とする本来の圧縮を保つ事が難しくなるのです。これらの洗浄を可能にすべく開発された燃焼室内及びピストンリングのカーボン除去剤がMoty’s MCSシリーズなのです。
 
効果
・エンジン燃焼室内及びピストンリング類のカーボン除去
・エンジン圧縮向上による中低速域のトルクアップ
・燃費向上、排気ガスの洗浄化
・大幅なメンテナンスコストの削減

MCS711
を用いた洗浄工程

 

エンジンは、始動していれば必ず燃焼室にカーボンやスラッジなどが蓄積していきます。
【MCS711】を用いてエンジン内部を綺麗にする情報をお届けします。
 
まずは下のテスト動画をご覧ください。

動画でお分かりいただけるように、たった15分〜20分でピストンにこびり付いた付着物を落とすことができています。
もしエンジンを分解整備することが可能であれば、動画のような施工が最善ではありますが、エンジンをバラすことなく大きな効果ができる施工方法をお伝えします。

■■施工時の注意点■■

【MCS711】の施工にはいくつかの注意点がございます。
望んでいない結果を防ぐためにも必ず下記の項目をお守りください。
1)アルミのオイルパン以外の車両では、かならず施工前にエンジンオイルを【 MCS704レシーブドオイル 】に交換の上、施工をおこなってください。
2)ボディーやエンジン内部の塗装部には絶対付着しないようご注意ください。
  付着すると著しく塗装を痛めてしまいます。
3)ピストンスカートに特殊な加工がしてある場合、加工を痛めてしまう場合があるため【MCS711】での施工はお勧めできません。
4)施工の特性上、水平対向エンジンまたロータリーエンジンでは当工法はご利用いただけません。


アルミオイルパンの場合はレシーブドオイルは不要です。

かならず施工前にオイルパンの材質を確認してください。
塗装してあるのは鉄製になります。

水平対向エンジン・ローターリーエンジンでは施工できません。

MCS711施工手順のご紹介

それでは実際に【MCS711】を使用して実車にて施工手順をお伝えしてまいります。
今回の撮影はアイスピード様にご協力いただきました。
使用車両:ロードスター NA型
前回MCS施工:1年前

ご用意いただくのは
・MCS711
・レシーブドオイルMCS704  (アルミオイルパンの場合は不要)
・フラッシングオイルMCS705
・交換用のオイル(M111)
・MS41
・パーツクリーナー
・オイルエレメント
・シリンジ(50mL)
・チューブ
・プラグレンチ
・エレメントレンチ
・ウエス

●鉄製のオイルパンの場合は、施工前に必ずエンジンオイルをレシーブドオイルMCS704に交換の上、施工に入ってください。交換せずに施工を開始するとオイルパンにダメージが生じる場合があります。


まずはプラグを外していきます。

こちらの車両はヘッドカバーが塗装されてますが、絶対にMCS711が付着しないようにしてください。

シリンジに40mL充填します

ピストンの位置を確認し各燃焼室に【MCS711】を注入します。
注入量は燃焼室あたり40mLです。

注入が完了したら15分〜20分待ちましょう


チューブを燃焼室内に挿入し、汚れた【MCS711】を抽出していきます。

チューブを動かして可能な限り【MCS711】を抽出しましょう。

使用前

使用後
キレイだった【MCS711】が、燃焼室内の不純物などで真っ黒になります。

燃焼室を洗浄するため、パーツクリーナーを注入します。
注入後は、数分(5分〜10分)放置しましょう。

パーツクリーナー注入後は、燃焼室内はオイル切れの状態です。必ず始動前にMS41を用いて初期潤滑を行いましょう。
MS41はエンジンの組み付けなどにもご利用いただけます。

外したプラグを戻します。

オイルを抜いていきます。
ピストン下にも汚れた【MCS711】が落ちているため、時間をかけてオイルを抜き切ります。

フラッシング用のオイルを注入します。
MCS705フラッシングオイルがお勧めです。

ここまでの作業が完了したらエンジンを始動します。


始動当初は驚くほど白煙が出ますが、これはシリンダー内の残留物です。
白煙が出なくなるまでエンジンをかけましょう。

数分後、白煙が出なくなったらエンジンを停止してください。

エンジン停止後、再度オイルを抜きます。
この際にオイルエレメントも交換します。

最後に新しいオイルを入れ作業完了です。