[ ATF ]

- トルクコンバータにおけるトルク伝達機能
- ギヤ・ブッシュ・ベアリングの潤滑・保護機能
- トルクコンバータ内部・クラッチにおける発熱の冷却機能
- クラッチの摩擦制御機能
- バルブボディ・クラッチ機構における油圧機能
時代の要請とも言うべき省燃費化が急務の現在、エンジンにダウンサイジング化等が求められる様にトランスミッションには、動力伝達効率の向上が求められています。
我々はATFに起因する撹拌抵抗等が原因となる損失トルクを低減するべくさらなる高性能低粘度ATF・CVTF・DCTFの開発を進めています。
1 L / 20 L
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M302、M303:チューンドエンジン搭載車及び旧車などのAT に起こりうるクラッチのすべり・ショックを同時抑制する事を目的として開発された製品で、ATのコンディション等に対応すべく2タイプをラインナップしました。
M300L | M300 | M301 | |
動粘度(40℃)mm²/s |
18.7 | 26.0 | 35.2 |
動粘度(100℃)mm²/s | 4.40 | 5.55 | 7.37 |
粘度指数 | 153 | 159 | 182 |
M302 | M303 | |
動粘度(40℃)mm²/s |
39.4 | 41.7 |
動粘度(100℃)mm²/s | 7.79 | 8.23 |
粘度指数 | 172 | 177 |
[ CVTF ]

CVTFは基本的にはATFに類似した性能が要求されており、やはり“FILL FOR LIFE”が求められています。
CVTFはATFと異なり、金属ベルトまたはチェーン駆動部とプーリの摩擦特性が重要であり、高トルク伝達の現在、ATFを上回るせん断安定性及び耐摩耗性が要求されています。
1 L / 20 L
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M304 | M305L | M305 | |
動粘度(40℃)mm²/s |
38.8 | 27.2 | 37.9 |
動粘度(100℃)mm²/s | 7.63 | 5.65 | 7.16 |
粘度指数 | 170 | 154 | 155 |
[ DCTF ]

DCT ( Dual Clutch Transmission ) は、ATの変速の滑らかさ、MTの伝達効率の高さ、更に燃費・快適性を兼ね揃えたATの次世代変速機として、ヨーロッパ市場を中心に急展開中で、高性能高級車をターゲットに展開されています。一方、車のコンパクト化・居住スペースの確保・走行安定性の観点から、機能性パーツといえども、レイアウトや設置スペースの節約を余儀なくされ、高温下にさらされているのが現状です。
1 L / 20 L
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DCTFに要求される性能は、単一のファクターにとどまりません。多岐にわたる要求性能、すなわち、多板クラッチ等のスリップコントロール特性、シンクロメッシュ適合性、油圧制御適合性、ギヤ系の耐摩耗・耐疲労性など、これらを高次元でバランスさせなければなりません。構成材料との適合性の考慮は、いうまでもありません。Moty’sのDCTFは、これらを潤滑学の側面から検証・最適化、ノンポリマー仕様としながらも、特殊ハイドロカーボン系ベースのコンビネーション化を図ることにより高い粘度指数を実現し、低温粘度特性を確保。また、各部に要求される異なる摩擦特性の最適化に対応し、高温・高負荷にも耐える酸化安定性を考慮し、Moty’s独自の全く新しい機能性添加剤バランスを確立し創り上げたDCTF、それがM351・M352です。
低粘度指定及び寒冷地向けとしてM350・M351Lを、高負荷条件用として耐熱・耐久・保護性能を強化すべくブレンド目的としてM353をラインナップしました。ブレンド用としては、M351LまたはM351を推奨します。
M350 | M351L | M351 | |
動粘度(40℃)mm²/s |
23.1 | 34.4 | 40.5 |
動粘度(100℃)mm²/s | 5.00 | 6.62 | 7.44 |
粘度指数 | 149 | 151 | 152 |
M352 | M353 | |
動粘度(40℃)mm²/s |
54.7 | 70.4 |
動粘度(100℃)mm²/s | 8.99 | 10.5 |
粘度指数 | 144 | 137 |