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株式会社 トライボジャパン
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2012.5.24 掲載
いよいよ2012年5月22日に、待ちに待った東京スカイツリーが開業した。開業後1ケ月半程度は、展望台への入場が制限され、日時指定券による完全予約制となる。
当社の事務所は、東京スカイツリーから直線距離で3.5km程度と近いが、目の前のビルに隠れ残念ながら直接見ることができない。
このため、しばらくは東京スカイツリーの近隣にて、下から眺めるだけとする。地下鉄三ノ輪駅近くの広い通りからは、きれいに全体が見えるスポットがあり、退社後の飲み食いに立ち寄る際、または帰り道を楽しみにする。
東京スカイツリーは634mの高さで、高さ600mの広州塔(中国)を超え、自立型電波塔として世界一の高さとなった。世界一高い超高層建物は、高さ828mのブルジュ・ハリファ(UAE)があり、この建物に次いで世界第2位の建造物となった。
高さは634mで「むさし=武蔵」の響きから、日本人にはなじみのある旧国名(現在の東京都・埼玉県・神奈川県の一部)の武蔵を採用し、覚えやすい高さとなっている。
日本独自の建築技術の代表とも言える五重塔は、心柱を中心として各層が独立した構造となっており、地震や強風時に塔体各層との間に生じる相互作用により、揺れを低減する役割がある。東京スカイツリーの構造システムは、この五重塔にみられる制振システムを最新の技術で再現したものだ。
2011年3月11日に太平洋三陸沖を震源地とし、東北地方太平洋沖地震(M9.0)が発生し、最大震度は震度7の宮城県であり、津波も含め甚大な東日本大震災となった。東京スカイツリーも震度5弱の地震となったが、五重塔の心柱制振など古来の技を日本の最新技術で再現しており、建設途中でありながら巨大な地震においてもビクともせず、耐震性で匠の技術の高さが実証された。
東京スカイツリーの足元は三角形でできており、「3」という数は三脚のように最も少ない単位で安定が得られ、その合理的な形状により周辺の圧迫感や日影等の影響も考慮している。さらに頂部に向けて円形へと変化し、見る角度や眺める場所によって多様な表情を持っている。東京スカイツリーのシルエットは、伝統的日本建築などにみられる「反り=そり」や「起り=むくり」を意識し、大きな木の下に人々が集い、心を寄せ合う様子を表している。
東京スカイツリーは他のどの都市にもない、オリジナリティあふれるランドマークにもなり、日本の伝統的な美意識のもと、先端テクノロジーを駆使して生まれた建造物で、伝統と先端の新しいシンボルとして、時空を超えた新たな景観を創造している。
東京スカイツリーは、伝統的な匠の技術と先端テクノロジーを駆使し、耐震性構造やデザインなどに最新鋭の技術が盛り込まれ、現在および将来においてもその美しさを創造した建造物であり、どことなく「Moty's」の設計思想にも合っており、親しみを持つのは私だけでしょうか?
例えば自動車の最新技術では、燃費改善と排出ガス低減を両立させるため、エンジンと駆動系(MT・AT・CVT・DCT・LSDギヤ等)の開発が進み、さらにハイブリッドなどのシステム開発や電気自動車の開発なども行っている。これらに使用する潤滑油への要求も厳しくなり、それらに適合すべく開発している技術集団が「Moty's」である。
(西島英一)